イトウくん
あっタンポポ発見。
綿毛ほわほわだね!
オニリーマン
そうだね〜。
イトウくん
この綿毛ってどこまで飛ぶんだろう?
オニリーマン
約10キロ先まで飛ぶんだよ。
タンポポの綿毛は…
約10キロ先まで飛ばされる
動くことの出来ない植物ですが、種を遠くに飛ばして子孫を増やすことは出来ます。
たとえばタンポポの綿毛は風速10メートルの風にのって10キロも飛ばされるそうです。
わずか秒速0.5メートルの風があれば、いつまでも落ちずに空気中に漂うことができるので、たいていの種はかなり遠くまで飛ばされるのです。
草の種は小さいものが多いのですが、これも種が飛んでいきやすくするためです。
ちなみにアカザという雑草は1000粒の種の重さが、わずか0.4グラムと非常に軽いのです。
種の数が多いのも植物の特徴です。
1株あたりタンポポは約400粒、アカザには約3万粒、ヒメムカシヨモギには約82万粒もの種がついています。
どこに飛んでいくか分からない運命・命を数の多さでカバーしているわけです。
そのほかに動物の身体にくっついて運ばれるものや、動物のうんちに混じって運ばれるもの、水に流されて運ばれるものなど移動の方法はさまざまです。
でも、なぜそんなに遠くに行かなければならないのでしょうか。
それは、これこそが植物が長く生きていくための唯一の手段だからです。
植物が生きていくためには早く成長して、ほかの植物との「光の争奪戦」に勝たなければなりません。
しかし1年目には1番早く成長できた1年草が、翌年には冬越しでジワジワ育ってきた2年草に負けてしまいます。
その翌年には2年草は多年草に負け、やがて多年草もじっくり育ってきた木に負けてしまいます。
つまり、草は冬枯れという宿命があるためいつまでも同じ土地に生きられません。
さまざまなところに仲間を運んでは、種の保存のチャンスを狙っているのです。
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