〜 動物園から帰る二人 〜
イトウくん
動物園楽しいかったね。
オニリーマン
そうだね。
みんな可愛かったよね。
イトウくん」
動物見てて思ったんだけど
なんでみんなしっぽ付いてるんだろう?
オニリーマン
それは海に住んでたときのなごりだね。
動物にしっぽが付いてる理由は...
大昔、海にいたときの尾びれのなごり
約5億年前、地球上の全生物は海の中に住んでいて、水中を推進するため脊椎(せきつい)の先端が発達して尾びれになりました。
その後、魚類の一部が陸で暮らすようになると、尾びれがシッポに変化し、前進するときの助けになったり体のバランスを取る役割を果たすようになりました。
恐竜のなかには、先端にトゲのついたシッポを振り回して身を守った種類もいます。
哺乳類になってからシッポは推進装置としての役割をなくし、徐々に細くなり本来の役割とは別の役割を持つようになりました。
たとえば、クモザルはシッポで木にぶら下がるし、リスやキツネは寝るときに体に巻きつけて暖をとるし、ウシやウマなどは虫を追い払う為に使っています。
つまり、それぞれの動物のしっぽは進化の過程でその時々の環境に合わせて有効に変化していったわけですね。
一方で、コアラやモグラのようにシッポをほとんど使わない動物は、シッポが極端に短くなていきました。
じつは人間も胎芽(妊娠8週未満)の間はシッポがついていますが、それを過ぎると消えてしまいます。
同じ霊長類なのに、猿にはシッポが残り、人間だけがシッポを失った理由はまだはっきりとわかっていません。
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